2009年1月23日金曜日

unconditional love


 数年前、「unconditional love(無償の愛)」について親子で話し合ったことがあります。

 子ども達から、親が子どもに対し無償の愛だと感じるのはどんなところなのかと、親のその愛の有無を問われました。「これ」という概念も、的確な言葉や例で示すものもないので、難しい質問です。あれこれ話をしてみると、私のそれは「母性愛」だという子どもの主張。そこでなぜか、「アダルト・チルドレン」に関連する書物(日本語訳)のいくつかを読んでみてと薦められました。
 
 精神医学の症例や西洋哲学、はては宗教学的要素から分析された、論理的な内容を読んで分かったつもりに。それを基にまた子どもと話し合うと、やっぱり私の読み方は「勘違い」という。子ども達が何日か私に付き合ってくれたおかげか、理解に至らずとも「無償」と「愛」という、馴染みのない言葉や行為について考えさせられました。

 子ども達に親のそれを問われると、私自身は心もとない答えしか返せません。ですが、子どもの私に対する「健気さ」にその「無償の愛」の形を見るようで、子どもこそが持っているものではないのかと感じるのです。


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