2009年1月15日木曜日

ゴミ


 今日は、燃えるゴミの収集日でした。一時帰国中で、一人住まいを楽しんでいるのはいいのですが、ゴミ出しは自分でしなくてはいけません。

 主婦廃業宣言をしたから言うのではありません。アメリカでは、たとえ奥さんが専業主婦であっても、ゴミを出すのは男性の役目です。理由は、男性より女性の方が身体的に弱いという固定観念があり、だから重いものは女性に持たせないというカルチャーがあるからです。
 この一例でも分かりますように、男性は身体的な男性らしさを保つための努力をしていて、結構大変そうです。家庭では、父親ばかりでなく男の子も男性的であるよう育てられます。ですから、家庭で父親がすること、たとえば大工仕事や車の修理など、また、遊びやスポーツを一緒にしたりしている姿をよく見かけます。その上、父親が母親の台所仕事、配膳や皿洗いやなどを手伝うのが当たり前として育ちますから、家事などにも通じるようになるのが一般的です。そうするために、親が努力して子どもとの時間を作っている、ということが一つにあります。
 子ども達の友人が家へ遊びに来ると、その子ども、特に男の子が「どういうふうに育った子ども」なのか、私に対する態度で分かってしまいます。多種多様な人種で成り立つアメリカですから、どれがアメリカ人かというのは一概には言えません。ですが、少なくとも学校でも、教育や同世代の子ども達を通じてスタンダードなカルチャーを学んでいることは、確かです。

 最近、英語教育が喧伝されていますが、国際社会への対応は何も言語だけとは限りません。女性の社会進出が目覚しい昨今、世界の国々では女性の対応に敏感です。何もカルチャーまでを欧米化する必要はありませんが、女性に対する歴史が日本のそれとは違う国では、「郷に入っては郷に従え」の教えのように臨機応変で対応することが、寛容です。
 難しい話は別にしても、男性からスマートな女性の扱い方をされると、従来の女性らしさを失った自分が、別人のような自分に感じさせてくれます。ようするに、気分がよくなるのですね。そういう経験を、アメリカではよく受けるのです・・・。

 我が家の旦那様も、30年もアメリカで生活したためか、奥様の扱い方はすっかり欧米化しています。ですから、朝早くゴミを出すのも、我が家では旦那様がしてくれるのです。


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