2009年1月13日火曜日

ノーベル賞


 昨年は、3人もの日本人ノーベル賞受賞が話題になりました。

 受賞された方についての記事を読みますと、いろいろと面白いですね。英語が「大嫌い!」と言う方がいたり、アメリカの大学で教鞭をとられ、永住されている南部さんがいたりと。この方ですが、経歴を拝見しますと、Max Planck(マックス・プランク)メダルも受賞していらっしゃいます。日本の方には、あまり馴染みのない名称かもしれません。

 Max Planckというのはドイツの物理学者の名前です。ドイツ政府が公的資金を投じて運営している学術研究機関を、彼の名前に因んでMax Planck研究所と称しています。実は、我が家の長女もこの研究所の一員として登録されています。研究室の教授から初めて派遣された時、この研究所についていろいろ話をしてくれたのですが、南部さんの記事を読むまでまったく忘れていました。
 私が娘から聞いて記憶にあるのが、手配してもらったアパートの広さ、無料でどこへでもかけられる電話、週末ごとに世界中から集まった研究者とのパーティと、これくらいの程度です。本当に主婦感覚でしか娘の話を聞いていなかったんですね。
 夫とこの話題で盛り上がり、「うちの娘ってすごいのね、知らなかったわ」と言いますと、「肝心な話は聞いていないよね」とあきれてしまいます。「この研究所は、科学や人文に関係なく全ての研究機関を一箇所に集めたところだって、聞いたでしょう?」「すいません、ぜんぜん覚えていません。」研究所についてばかりでなく、娘が何の研究をしているのか、よく分かっていません。何しろ、18歳の大学進学で独立して以来、めったに会えない子どもですから、たまに話してくれることにも「ふーん?」。

 子どもが小さかった頃、冗談で「ノーベル賞をめざせ!」のようなことを言っていたのを思い出します。将来、「何になりたいか」という話のついでに、夢として聞かせたかっただけなのですが。ノーベルの意味を知っていた子ども達から、「お母さん、兵器で得たお金を社会へ還元するって、おかしいと思わないの?」なんて聞かれました。20年位前にそう言った長女は、今、Rwandans(ルワンダ)紛争の戦争犯罪について研究しているらしい。

 いまや、英語はNational Language(世界公用語)のように使われています。娘は英語が出来ることで、若いながらいろいろな可能性に浴しています。
 

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