2008年11月16日日曜日

言葉づかい


 言葉づかいって、大切ですよね。

 今年2度目の旅行で、しばらくこちらを留守にしていました。留守にする前、姪の子どもが無事、満1歳の誕生日を迎えたのですが、たまたま夫も日本滞在中で、かわいい盛りのナルちゃんと楽しい1日を過ごしました。それはもう、愛らしい顔で笑うし、やんちゃはするしで、後期高齢者の親族のハートをノック・アウト。そのナルちゃんを独り占めして、うちの旦那様は何を思ったのか、繰り返し"one, two, three・・・"とカウントしながら、指の折り方をまねさせるんです。教えることが大好きなんですよ。でも、なんで英語なの?日本語でいいと思うんだけど。さあ、ナルちゃんもそろそろ、言葉を覚え始めます。

 わが夫は娘達には、厳しく家庭内での英語を禁じ、日本語の使用を徹底させたんです。その子ども達ですが、家庭での日本語教育だけではなく、現地校が休みの土曜日には補習校へ行かされ、勉強させられたおかげか、語学力は「ハイブリット」だと自称する域に達したようです。それに比べ、私の英語のほうは子どもの日本語のようには上達しないで、日本語だけはいまだに上手(?)に使えるようです。会話するのも恥ずかしいレベルの英語力なのですが、もともとおしゃべり好きですから、英語力アップのいいチャンスとばかりに、いろんな人にあれこれ話しかけます。私は日本で習った程度の英語しか知りませんから、「今日は、語彙や文法までしっかり、きちんとしゃべれたやん」なんて、心の中で密かに自画自賛します。そんな私に娘達は、日本では習わないような本場(?)の英語教育を授けてくれること、度々です。
 娘達曰く、「学校で、話したり書いたりする言葉は、否定的より肯定的な表現を使うようにと教えられてるから、アメリカ人を相手にする時は気をつけたほうがいいよ」と。日ごろからポジティブな言葉を使う習慣は、ポジティブな思考を養うためのトレーニング?
 私の使った英語の悪い例として、子どもの友達に"You had better use ・・・"と「箸よりナイフを勧めた」つもりだったのですが、それは相手には強制や押し付けになる表現だから、気をつけたほうがいいらしい。うーん、こんなことは日本では習わなかったよね。

 正しい語彙や文法の使い方だけで話す英語は、言葉のツールとしては使えたのでしょう。ところがそれが、人に受け入れられる話し方かどうかという視点から考えると、これは別の問題。これって、日本もアメリカもない、とても大切な教えかもしれません。娘に指摘されなくても分かっていたはずです。「言葉遣いについて分かったつもりになっていても、それが出来ることはまた別問題だった」という話でした。 


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