2008年10月3日金曜日

わたしの経歴


 実は私、アメリカ在住30年という、日本のお母さん達とはちょっと違う経歴の持ち主です。

 30年間もアメリカで生活した私ですが、いったいどんな体験をしてきたのだろうかと問われれば、3人娘の「子育て」を一生懸命したという一言で表せます。この言葉には、子どもを通じてアメリカの公教育をつぶさに体験した、という意味が含まれています。
 私の場合、自分自身がアメリカの学校へ行ったことも、社会人のための夜間学校の授業すら取ったことがなく、したがって専門的な日米の教育論を広げるつもりはありません。ですが、日本で教育を受けた私とアメリカの教育しか受けたことのない娘達とでは、はっきりした違いがあることに、ある日突然気づきました。その違いはものの考え方や自己表現、そして自己管理の仕方など、いろいろな形で現れました。それらは、家庭で教えた覚えがないので、学校を通じて彼女達が身につけつけたことは、明らかです。娘達の成長を注意深く観察していくうちに、私自身がまったく違った視点から、アメリカの教育やカルチャーに目を向けるに至りました。

 そのある日突然、何がきっかけとなって、私が子どもの違いに気がついたと思われますか。それは、次女がまだ7年生(日本の中学1年生)のとき、三女のレポート書きを助けるその方法が、「文章の構成」を基本とすること、構成に大切な5つの要素を再確認させる作業をさせたことが、それです。そして、今まで「あれ?」と思わされた、子ども達の言動の数々を掘り起こし、その理由を探求し、その結果を執筆という形で残すことが、私のライフ・ワークとなったのです。

 私のこの経験談は、現在、北米で発行されている海外子女教育情報誌「INFOE」に掲載され、全米の補習校、日本の帰国子女受け入れ校や関係機関へ配布されています。
 
 

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